2018.11.08
お知らせ
GymAwareを用いた研究論文のご紹介【リアルタイムフィードバックの重要性】
【リアルタイムフィードバックの文献紹介】
今回の投稿は、トレーニングにおけるスピードのリアルタイムフィードバックに関する研究をご紹介致します。
NSCA:The Journal of Strength & Conditioning Research: February 14, 2018掲載
【タイトル】
The Effect of Augmented Feedback Type and Frequency on Velocity-Based Training-Induced Adaptation and Retention
【著者】
Nagata, Akinori; Doma, Kenji; Yamashita, Daichi; Hasegawa, Hiroshi; Mori, Shuji
この研究は、大学ラグビー選手37名を対象として、どのようなフィードバック方法がジャンプスクワットのパフォーマンス(リフティングスピード)向上にとって最も有効なのかを調べたものです。
選手は以下に示す4種類のフィードバック法によって分けられ、それぞれ4週間のトレーニング効果と全トレーニング期間終了後の保持効果が比較されました。
・即時フィードバック群:1レップごとに平均速度の数値をリアルタイムフィードバックする群(n=9)
・平均フィードバック群:各セット終了後にそのセットの平均速度をフィードバックする群(n=10)
・視覚フィードバック群:iPadを用いて動画のみをフィードバックする群(n=10)
・フィードバックなし群:なにもフィードバックしない群(n=8)
どの群も、ウォーミングアップ後に30kgの重量を用いたジャンプスクワットを行い、5レップ×3セットでレップ間の休息は15秒、セット間の休息時間は2分でトレーニングを行いました。
選手には常に全力で跳躍するように指示しました。
それぞれ週2回のトレーニングを4週間継続し、1セット目の5レップの平均速度で比較したところ、トレーニング開始直後では、即時フィードバック群が他の群よりも5%水準で有意に大きな値を示しました。
トレーニング開始4週間後の値と全トレーニング期間終了10日後の平均挙上速度の変化を効果量(ES)で見ると、即時フィードバック群が最も高く、トレーニング効果の保持効果が高いことが示されました。
また、視覚フィードバック群とフィードバックなし群では、トレーニング終了後10日目の値はトレーニング開始直後の値に比べての大きく低下していることがわかりました。
以上の結果より、著者らは、スクワットジャンプのトレーニング中に1レップごとのリアルタイムフィードバックを提供することは、ジャンプパフォーマンスを最適化することが明らかであり、トレーニングおいては、速度計測ツールを使用することは有益であると結論付けています。
この研究から、常に1レップごとに数値をフィードバックするというシンプルな手法で、選手自身の最大努力でのトレーニングを促進し高いトレーニング効果を得ることができ、さらにパフォーマンスの保持効果も高まることが示唆されています。
選手でいられる限られた時間の中で、さらに限られたトレーニングの時間を無駄にしないために、様々な研究で実証されている挙上速度計測、そして「VBT※」で効率の良いパフォーマンス向上を目指しましょう!
今回使用された機器はこちらです。
GymAware
https://store.sandcplanning.com/products/detail/4
※VBT:Velocity Based Training=ウエイトの挙上速度を基準として負荷を調整するトレーニングの方法。最大挙上重量(1RM)の%を基準とした従来の方法より確実に目的に応じた負荷設定が可能。
PDF1を開く
PDF2を開く
PDF3を開く
一覧へ戻る
今回の投稿は、トレーニングにおけるスピードのリアルタイムフィードバックに関する研究をご紹介致します。
NSCA:The Journal of Strength & Conditioning Research: February 14, 2018掲載
【タイトル】
The Effect of Augmented Feedback Type and Frequency on Velocity-Based Training-Induced Adaptation and Retention
【著者】
Nagata, Akinori; Doma, Kenji; Yamashita, Daichi; Hasegawa, Hiroshi; Mori, Shuji
この研究は、大学ラグビー選手37名を対象として、どのようなフィードバック方法がジャンプスクワットのパフォーマンス(リフティングスピード)向上にとって最も有効なのかを調べたものです。
選手は以下に示す4種類のフィードバック法によって分けられ、それぞれ4週間のトレーニング効果と全トレーニング期間終了後の保持効果が比較されました。
・即時フィードバック群:1レップごとに平均速度の数値をリアルタイムフィードバックする群(n=9)
・平均フィードバック群:各セット終了後にそのセットの平均速度をフィードバックする群(n=10)
・視覚フィードバック群:iPadを用いて動画のみをフィードバックする群(n=10)
・フィードバックなし群:なにもフィードバックしない群(n=8)
どの群も、ウォーミングアップ後に30kgの重量を用いたジャンプスクワットを行い、5レップ×3セットでレップ間の休息は15秒、セット間の休息時間は2分でトレーニングを行いました。
選手には常に全力で跳躍するように指示しました。
それぞれ週2回のトレーニングを4週間継続し、1セット目の5レップの平均速度で比較したところ、トレーニング開始直後では、即時フィードバック群が他の群よりも5%水準で有意に大きな値を示しました。
トレーニング開始4週間後の値と全トレーニング期間終了10日後の平均挙上速度の変化を効果量(ES)で見ると、即時フィードバック群が最も高く、トレーニング効果の保持効果が高いことが示されました。
また、視覚フィードバック群とフィードバックなし群では、トレーニング終了後10日目の値はトレーニング開始直後の値に比べての大きく低下していることがわかりました。
以上の結果より、著者らは、スクワットジャンプのトレーニング中に1レップごとのリアルタイムフィードバックを提供することは、ジャンプパフォーマンスを最適化することが明らかであり、トレーニングおいては、速度計測ツールを使用することは有益であると結論付けています。
この研究から、常に1レップごとに数値をフィードバックするというシンプルな手法で、選手自身の最大努力でのトレーニングを促進し高いトレーニング効果を得ることができ、さらにパフォーマンスの保持効果も高まることが示唆されています。
選手でいられる限られた時間の中で、さらに限られたトレーニングの時間を無駄にしないために、様々な研究で実証されている挙上速度計測、そして「VBT※」で効率の良いパフォーマンス向上を目指しましょう!
今回使用された機器はこちらです。
GymAware
https://store.sandcplanning.com/products/detail/4
※VBT:Velocity Based Training=ウエイトの挙上速度を基準として負荷を調整するトレーニングの方法。最大挙上重量(1RM)の%を基準とした従来の方法より確実に目的に応じた負荷設定が可能。