まえがき | S&Cスポーツ科学計測テクノロジー スポーツパフォーマンス分析

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2018.05.30コラム
まえがき

まえがき

”スピード筋力”。ちょっと聞き慣れない言葉かも知れません。しかしニュアンスはすぐおわかりでしょう。まさに読んで字のごとく、スピード(速度)筋力(力)。つまり、高速で力を発揮する能力のことです。

 ほとんどのスポーツで重要なのは、「ゆっくりと低速で」ではなく、「できるだけ素早く高速で」大きな力を産み出す能力です。この能力の改善なくして、スポーツパフォーマンスの向上はあり得ません。

 

 この小冊子では、まず、スポーツにとってトレーニングはどうあるべきかについて、その前提条件となる考え方を説明します。

 次に、スピード筋力を高めるということがスポーツパフォーマンスのレベルアップのためにいかに大切か、スピード筋力はスピードや最大筋力やパワーなどの能力とどのような関係にあるのかについて理論的に解説します。

 そして、スピード筋力をどうやって測定し評価すればよいのか、どのようにトレーニングしていけばよいのかについて、「フィットロダイン®」の優れた機能とその効果的な利用法を含めて紹介します。

 

 スポーツのためにトレーニングがあり、トレーニングのためにトレーニング科学があるのです。トレーニングのためのトレーニングや、トレーニングに役立たないトレーニング科学は、本来の意味でのトレーニングやトレーニング科学であるとは言えません。ですから、スピード筋力やそれに関係する概念とか特性については「スポーツパフォーマンスを向上させるため」と言う視点から仮説も含めて説明します。

 そして、測定やトレーニング方法については実際の現場のトレーニングで使えると実証されているものだけを提案します。

 

 なんとなくウエイトをあげているだけのトレーニングは時間の無駄です。そんな時間があればグラウンドやコートでしっかり練習したり、身体を休めたり、チームミーティングでもしている方がずっとましです。

 同じやるなら、パフォーマンス向上のためには本来何が必要なのかと言うことを科学的にしっかりと理解した上で、質の高いトレーニングに集中して取り組みたいものです。この小冊子でそのためのヒントをつかんで下さい。

 

2003年7月 長谷川 裕