2018.05.30コラム
第5章 フィットロダイン®によるフィードバック効果。

スピード筋力トレーニングガイド:フィットロダインによるフィードバック 効果
第5章 フィットロダイン®によるフィードバック 効果。
図5は、ベンチプレスにおいて挙上スピードの最大値を出すことを目標として1レップごとのスピードのフィードバックを行った選手(上)と、スピードに関する目標を設定せずフィードバックもせずにトレーニングを行った選手(下)の比較です。
どちらも10RMで10回×3セットを目標とし、3セット目に12回上げることができたら、次のトレーニングから2.5kg使用重量をアップするというルールでトレーニングを進めました。上のグラフでは使用重量は最後の最後にやっと上がりましたが、ずっと62.5kg のままでした。それは選手がスピードの発揮に集中する結果、3セット目に12回という目標がずっと達成できなかったからです。そのかわり速度は明らかに向上しています。
一方下のグラフでは順調に挙上重量はアップしています。しかし速度は最終的には低下してしまいました。図6は、この2人の選手のトレーニング期間のパワーの変化です。明らかにスピードを強調してスピードのフィードバックをした選手のパワーは60%も向上しています。
しかし自由なスピードでトレーニングしスピードのフィードバックがなかった選手のパワーにはほとんど変化が見られません。

▲図5.スピードを強調してスピードのフィードバックをしたトレーニングとスピードを強調せずフィードバックもしなかったトレーニングの比較

▲図6.スピードを強調してスピードのフィードバックをした選手とスピードを強調せずフィードバックもしなかった選手のパワー変化の比較
パワーを高めた選手は、使用重量は変化せずスピードだけが著しく向上した結果としてパワーを高めました。パワーに変化がなかった選手は、使用重量は上がったものの、スピードが低下してしまったためトレーニング動作中のパワーは向上しませんでした。
最終的なスピードと1RMとパワーの測定を行った結果、スピードとパワーにおいて、明らかにスピードを強調した選手の方が大きな伸びを示しました。そして面白いことに1RMにおいてもスピードを強調した選手の方が大きな伸びを示したのです。
トレーニングで使う重量が重くなった選手よりもトレーニングで使う重量がほとんど変化せずスピードに意識を向けていた選手の方が1RMを大きく向上させてしまったのです。
これはほんの一例に過ぎませんが、非常に重要なテーマが隠されているように思えます。
第5章 フィットロダイン®によるフィードバック 効果。
図5は、ベンチプレスにおいて挙上スピードの最大値を出すことを目標として1レップごとのスピードのフィードバックを行った選手(上)と、スピードに関する目標を設定せずフィードバックもせずにトレーニングを行った選手(下)の比較です。
どちらも10RMで10回×3セットを目標とし、3セット目に12回上げることができたら、次のトレーニングから2.5kg使用重量をアップするというルールでトレーニングを進めました。上のグラフでは使用重量は最後の最後にやっと上がりましたが、ずっと62.5kg のままでした。それは選手がスピードの発揮に集中する結果、3セット目に12回という目標がずっと達成できなかったからです。そのかわり速度は明らかに向上しています。
一方下のグラフでは順調に挙上重量はアップしています。しかし速度は最終的には低下してしまいました。図6は、この2人の選手のトレーニング期間のパワーの変化です。明らかにスピードを強調してスピードのフィードバックをした選手のパワーは60%も向上しています。
しかし自由なスピードでトレーニングしスピードのフィードバックがなかった選手のパワーにはほとんど変化が見られません。

▲図5.スピードを強調してスピードのフィードバックをしたトレーニングとスピードを強調せずフィードバックもしなかったトレーニングの比較

▲図6.スピードを強調してスピードのフィードバックをした選手とスピードを強調せずフィードバックもしなかった選手のパワー変化の比較
パワーを高めた選手は、使用重量は変化せずスピードだけが著しく向上した結果としてパワーを高めました。パワーに変化がなかった選手は、使用重量は上がったものの、スピードが低下してしまったためトレーニング動作中のパワーは向上しませんでした。
最終的なスピードと1RMとパワーの測定を行った結果、スピードとパワーにおいて、明らかにスピードを強調した選手の方が大きな伸びを示しました。そして面白いことに1RMにおいてもスピードを強調した選手の方が大きな伸びを示したのです。
トレーニングで使う重量が重くなった選手よりもトレーニングで使う重量がほとんど変化せずスピードに意識を向けていた選手の方が1RMを大きく向上させてしまったのです。
これはほんの一例に過ぎませんが、非常に重要なテーマが隠されているように思えます。