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2018.05.30コラム
(1) リアルタイムフィードバックによって変わるスピード

VBT実践シリーズ第一弾!!

動画はこちらからご覧下さい

1.トレーニングにおけるリアルタイムフィードバック

 爆発的な筋力発揮を向上させるために行うスクワットジャンプなどの種目では、毎回のジャンプを100%全力で行う必要があります。何気なくトレーニングをしているだけでは、全力を発揮しているつもりでも、本当の全力が発揮されずにトレーニング効果が上がらない可能性があります。明確な目標値を設定し、リアルタイムフィードバックでトレーニングすることで意識的に確実に全力を引き出すことができます。

 今回はスクワットジャンプの動作スピードを目標としたトレーニングをご紹介します。
GymAware(リニアポジショントランスデューサー)を用いてスクワットジャンプの上昇(コンセントリック)局面の平均速度(Average Velocity)を1.75m/sに設定し、リアルタイムで数値フィードバックを行った場合と、リアルタイムフィードバックが無い場合での数値の違いを見ていきます。

 1つ目の動画では、音声、視覚でのリアルタイムフィードバックを行っております。
8回のジャンプの中で目標値を超えたレップは6回。3レップ目と7レップ目では目標値を下回っていますが、次のレップでは再び目標値を超えることができています。
 2つ目の動画では、全力で跳ぶことを指示していますがリアルタイムフィードバックは行っていません。8回のジャンプの中で目標値を超えられたのはわずか1レップのみ。目標値に近い数値はあっても、超える数値はほとんどありませんでした。
 
 明確な目標値があるかどうか、それをクリアできているかどうかのリアルタイムフィードバックがあるかないかというだけで、これだけの差が出てきます。自分は全力を出しているつもりでも、本当は全力を出し切れていない可能性があるのです。全力を出さないと使われない運動単位が残ります。使われない運動単位は鍛えることはできません。わずかな差ですが、長期的に見た時に大きなトレーニング効果の差となることは言うまでもありません。